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lirik lagu yuukinosight – title*)飛行船 (隔世の雪原 mix)

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雪原の日暮れ、薄暗い雲と、明るく燃える、地平の向こう、
その発熱の、逆光の最中、巨大な船が、低くに浮かぶ、
腰まで積もった柔らかな雪は、真新しい静けさの果てまで、
続いてあった、見知らぬ土地へ、あるいは見知らぬ土地から浮かぶ、
巨大な船は、在ると言えるし、無いとも言える、不確定のもの、
止まってると言うよりはただよい、ただようと言うより止まってるもの、
手と手のような、金の鎖を、つないで永遠を進路にとった、
俺と地平の向こうとのあいだ、たった一つの可能性として、
結ばれたような約束であり、結ばれぬような決まりでもある、
追うほど遠のくまぼろしであり、去ればついてくるしるしのように、
船はたゆたう、銀色の森の、背丈と同じくらいの高さを、
子供の頭に触れる優しさで、浮かぶ夕暮れの空の瞳だ、

もしもお前が地平の向こう、明るい朝の光に包まれ、
まどろみのときを深く安らぎ、あたたかい季節に目覚めるならば、
もしもお前が地平の向こう、雨降る朝の音に包まれて、
することが無いときをうめてゆく、終わらない街に目覚めるならば、
もしもお前が地平の向こう、押しつめた朝の空気に包まれ、
行くしかないときの震えに泣いて、理不尽な時代に目覚めるならば、
もしもお前が地平の向こう、明るい朝の光に包まれ、
まどろみのときを深く安らぎ、誰かのとなりで目覚めるならば、

雪原の日暮れ、薄暗い雲と、明るく燃える、地平の向こう、
その発熱の、逆光の最中、巨大な船が、低くに浮かぶ、


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