lirik lagu shing02 - oyanakase / 親泣かせ
親泣かせ
産まれて来た時、包まれた光
きっと暖かい窓からの眩しい日差し
実家の近くの坂の産婦人科で
看護婦さん達に祝福されて
産声をあげたら、はいこんにちは
息を吸って始まった長い旅
意識を迎えた瞬間は 覚えてないけれど
さぞかし誇りに思ったんだろうね
女の子は少女に、男なら少年
父の期待、母の愛を存分に貰って
育つ初心な根っこすべて親の汗と
その親の涙の数のおかげと
どの家族にも時に落ちる影
辛い時にこそぐっとこらえ
年を重ね喜びも一入 思い出せ
産まれて来ただけで 親泣かせ
思い出せ、思い出せ みんな
産まれて来ただけで 親泣かせ
産まれて来ただけで
産まれて来ただけ
お子様の身分は何の心配もいらなかった
遊びが仕事、育つことが孝行って
そんなことすら 気にかけることもなく
たまに親の視線を感じるくらいで楽
帰りが遅くなっても家の灯り見えて
ほっとするも束の間、玄関でぎょっとする形相
怒号に言い訳の応戦
まあ、どこにでもある親子の光景
いつも食卓で笑い転げては
お年玉で買った漫画に胸躍らせて
いつか自分の自由が来ると言い聞かせてた
真っ暗な部屋で世界の居場所探してた
宇宙が無限大だなんて誰が隠してた
目が覚めた朝は新鮮だったな
大人になるまで、大人を頼って
子供の丸投げ、ぜんぶ親任せ
思い出せ、思い出せ みんな
大人になるまで、ぜんぶ親任せ
ぜんぶ親任せ
制服を着てから全て変わってしまった
先輩、後輩、試験の連続に狼狽
壁越しに響いて来る低域の声
布団の中、ラジオ聞いてた中学生
頭が切れて生意気だったせいか
先生に呼び出され、冷たい廊下で正座
硝子の天井を押し付けられた結果
反骨の分子が芽を出しちまった
ああ、反抗期と言うほど親は嫌いじゃなかった
ただ自分の事が好きになれてなかったか
自動のエスカレーター、溢れたエレベーターに
魅力を感じたことは、終ぞなかったが
キャンパスですれ違った素敵な彼女は
思わず人生を180度変えたんだ
迷わず女神との暮らしを夢見たら
甘い生活なんてまだ甘いと叱咤され
家を出た瞬間、自立の約束
親に手紙を書いて自己満足
社会人になって資金貯めるような
余裕も猶予も無いし負けじと言うよ
好きな子と今すぐ結ばれたいんだ
恋煩いで毎日がバレンタインか
大事に想われる程 親泣かせ
祈ってもらってるのに 親泣かせ
引き出しの奥に引っ掛かったままの思い出
まるで子供の頃の愛犬との別れ
そんでもって今でも心配をかけて
財布じゃなければ、健康のことで
家庭も持たずに 切れた風船みたいに
世渡り提灯の瘋癲の屋台には
給料袋なし、先の保証はもっとなし
それでも日常の選択は待った無し
声を大にして言いたい、お金じゃないんだよ
地獄の二丁目だって人情の犯科帳
本能で嗅ぎ分け、報酬は山分け
いくら積んでも買えない体験もしたっけ
自分が親になったら 教えたい一心で
同じ過ちを繰り返すな、と力んで
そう思えば色々言われた理由も分かり
守りたくて守れぬもどかしさの代わり
親も人なら、完璧な親はいない筈
なのにこんな子を愛せる人がいる
もしも親が赤子に返っても握る手
そんな日が来てしまう前に絶対
人伝いに知らせを聞いて 親泣かせ
新聞で名前を見付けて 親泣かせ
ラジオで曲が流れて 親泣かせ
嬉し涙で潤ませ 親泣かせ
人伝いに知らせを聞いて 親泣かせ
嬉し涙で滲ませ 親泣かせ
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